高卒勤務で定年、24万円で再雇用のとき在職老齢の目安は【平成15年:事例研究より】

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私は、近く定年を迎える男性です。

高校卒業後、ずっと今の会社で働きつづけ、定年後も再雇用される予定です。

再雇用後はもちろん賃金が大幅にダウンしますが、仮に24万円程度となった場合、在職老齢年金はいくらぐらいになるでしょうか。

【栃木 U男】

満額でもらえる正確な年金額は、年金手帳を持って社会保険事務所に行けばコンピューターで計算してくれます。

ですから、ここでは大まかな試算にとどめます。

年金計算のベースになるのは、全加入期間を平均した標準報酬月額と加入期間です。

基本の算式は、 平均標準報酬月額×7.125/1000 (生年月日等に応じて経過措置がありますが、細かいことは省きます)×加入期間(物価スライドも略) 全男性の平均標準報酬月額は、34万円程度ですので、その数字を使ってみます。

42年加入として、 34万円×7.125/1000×42年(504ヵ月) = 122万940円。

1ヵ月当たり約10万円です。

今年60歳になる男性には62歳になるまで定額部分と加給年金は付きません。

標準報酬月額が24万円のとき、在職老齢はいくらになるでしょうか。

算式は、 基本月額(年金の80%)−(標準報酬月額十基本月額−22万円)×1/2。

ただし、年金と標準報酬月額が高額な場合など、異なる式が使われるケースもあるので注意が必要です。

基本月額は1 0万円の80%ですから、8万円。

8万円−(24万円+8万円−22万円)×1/2 = 3万円。

このように、おおよそ3万円前後が目安になります。

【平成15年:事例研究より】